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ピルを飲み忘れてしまった場合の避妊効果はどうなる?
ピルは基本的に1日1錠を決まった時間に飲むことで、避妊効果や月経痛改善などの効果をもたらします。1日の飲み忘れであれば問題ありませんが、2日以上飲み忘れてしまった場合の避妊効果は、ピルを飲み忘れてしまったタイミングと飲み忘れた日数によって異なります。

1日の飲み忘れであれば避妊効果に影響は少ないとされている

飲み忘れに気づいたタイミングですぐに1錠を服薬し、次の1錠は通常通りの時間に服薬するようにしてください。念の為コンドームや緊急避妊などの避妊方法を検討するとより安心でしょう。一般的に、1日の飲み忘れであれば避妊効果に影響は少ないといわれています。ただし、休薬期間前後の飲み忘れにより休薬期間が8日以上となってしまった場合は、避妊効果に影響がある可能性があります。その場合は、他の避妊方法を併用してください。

2日以上飲み忘れてしまった場合

2日以上ピルを飲み忘れてしまった場合、服薬中のシートを継続することができなくなります。一度服薬を中止して、次の生理の初日から新しいシートの低用量ピルの服薬を開始するようにしてください。

また、服薬を中止している期間と新しいシートの7日目頃までは、避妊効果が低下するため、他の方法での避妊が必要となります。

避妊効果はピルを飲み忘れたのタイミングごとに異なる

2日以上飲み忘れてしまった場合の避妊効果は、ピルを飲み忘れてしまったタイミングごとに異なります。

第一週目に飲み忘れたとき

実薬を1週間以上継続する前に飲み忘れてしまった場合には、避妊効果は低下します。他の方法での避妊が必要になります。飲み忘れてしまっている状態で避妊せずに性交した場合にはアフターピルの検討が必要なケースがあります。

第二週目に飲み忘れたとき

飲み忘れる前の1週間に連続で正常に服薬できていれば、避妊効果に影響は少ないといわれています。直前の1週間にも飲み忘れてしまっていて、1週間以上連続で実薬を服薬できていない状態で、避妊せずに性交した場合にはアフターピルの検討が必要なケースがあります。

第三週目に飲み忘れたとき

飲み忘れる前の1週間に実薬を予定通り服薬できていれば、避妊効果に影響は少ないといわれています。


参考:日本産婦人科学会編 OC・LEPガイドライン 2020年度版
医師監修:
医師 佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
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