ピルを服薬するバストアップするといわれる理由

低用量ピルには卵胞ホルモンとプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンが含まれています。そのため、服薬を始めることでホルモンバランスに変化があり、副作用として胸が張って大きくなったと感じるケースがあります。

バストアップ目的でのピルの服薬はできない

実際にピルの服薬による副作用として胸が大きくなったと感じる割合は、服薬者の中でも0.2〜1.4%程度とごくわずかです。また、大きくなった場合でも、服薬を中止すると元に戻ってしまうことがほとんどです。
ピルは、血栓症、脳血管障害、肝障害など重篤な副作用を起こす可能性がある薬剤で、避妊や月経困難症のために必要な人が内服する薬になります。そのため、バストアップ目的でピルを服薬することは避けてください。
別の方法でバストアップを試みることをご検討ください。
参考:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン(改訂版)

バストアップサプリとの併用は注意が必要

ピルとバストアップサプリとの併用を検討している方もいるかもしれません。
しかし、バストアップサプリの中にはピルの効果に影響を与えてしまうものもあるため注意が必要です。併用する前に、必ずバストアップサプリの説明書などを確認し、必ずピルを処方する医師に確認するようにしてください。
また、バストアップサプリの他にもサプリメントや薬の中にはピルと併用できないものもあります。不安に感じる場合は、飲み合わせに問題がないか医師に相談してから服薬するようにしましょう。

参考:日本産婦人科学会編 OC・LEPガイドライン 2020年度版
医師監修:
医師　佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定　生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定　産婦人科専門医