低用量ピルの種類
低用量ピルには大きく分けて「第1世代」「第2世代」「第3世代」「第4世代」の4種類があります。
「第1世代」には、「シンフェーズ」「フリウェルLD」「ルナベルULD」などが該当します。ノルエチステロンと呼ばれる黄体ホルモンが使われており、月経困難症の治療や肌荒れの改善に効果があります。
「第2世代」には、「トリキュラー」「ラベルフィーユ」「アンジュ」などが該当します。レボノルゲストレルと呼ばれる黄体ホルモンが使われており、安定した周期を作りやすく、比較的不正出血が起こりにくい特徴があります。
「第3世代」には、「マーベロン」「ファボワール」などが該当します。デソゲストレルと呼ばれる黄体ホルモンが使われており、男性ホルモンの作用抑制効果が高いため、ニキビ治療や多毛症の改善が期待されています。
「第4世代」には、「ヤーズ」「ヤーズフレックス」などが該当します。ドロスピレノンと呼ばれる黄体ホルモンが使われており、利尿作用を持ち、むくみにくいという特徴があります。
低用量ピルの選び方
低用量ピルはそれぞれ特徴が異なるため、目的に応じて選ぶことが重要です。
避妊を目的に服用したい方は「トリキュラー」「ラベルフィーユ」「アンジュ」「マーベロン」、生理周期の改善を目的に服用したい方は「マーベロン」、「ファボワール」などがおすすめ。
診察時に、改善したい症状や目的を医師に伝え、自分に合ったピルを処方してもらいましょう。
参考:
日本産婦人科学会編 OC・LEPガイドライン 2020年度版
医師監修:
医師 佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医
デリケートゾーンのケアはこちらから