ピルを吐いてしまった場合の対処法
まずはしっかり水分補給して脱水を防ぎましょう。ピルを飲み直す必要があるかどうかは、吐いてしまったタイミングにより異なります。
服薬後3時間以降に吐いてしまった場合
ピルは服薬後約2時間程度で吸収されるといわれています。服薬後3時間以上経過している場合はピルが消化されているため、飲み直す必要はありません。
服薬後3時間以内に吐いてしまった場合
3時間以内に吐いてしまった場合は、もう一度ピルを服薬する必要があります。吐き気が治まったらすぐに追加で一錠服薬し、翌日の服薬時刻に通常通り一錠服薬するようにしてください。
ピルの副作用による吐き気への対策
吐き気などの副作用を抑えるためには、食後や就寝前など、夜にピルを服薬するのが良いとされています。どうしても症状がつらい場合は、ピルの種類を変更や吐き止めの処方などの対処も検討できるので、医師に相談してみてください。
基本的に低用量ピルの副作用による吐き気は服薬初期に現れることが多く、飲み続けている中で徐々におさまるものがほとんどですが、24時間以上嘔吐が続いている場合には、医師に相談するようにしてください。
参考:
日本産婦人科学会編 OC・LEPガイドライン 2020年度版
医師監修:
医師 佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医