低用量ピルには、生理痛や月経前症候群(PMS)の改善、避妊効果、ニキビ改善、肌荒れ予防などのメリットがあります。
デメリットとしては、吐き気や頭痛などの副作用が挙げられます。
低用量ピルのデメリット
ピルを服薬することで、副作用として吐き気や頭痛、下痢、腹痛などが起きてしまう場合があります。
これらの症状は、ピル服薬によってホルモンバランスが変化するために起こると考えられています。
また、ピルの服薬による血栓症のリスク上昇もデメリットのひとつ。
ピルを服薬していない人が血栓症を発症する割合は年間1万人に1〜5人であるのに対し、ピルを服薬している人は3〜9人と、わずかながらリスクが高くなることが報告されています。
ピルの服薬ができない人
ピルの服薬に伴う副作用や血栓症のリスクなどを考慮し、医師からピルの服薬が認められない人や慎重な投与が必要な人もいます。
35歳以上で、1日15本以上タバコを吸う人
高血圧、肥満の人
糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を罹っている人
脳梗塞などを生じやすい危険な前兆を伴う片頭痛のある人
乳がん・子宮頚がんを患っている人やその既往歴がある人
家族が血栓症に関連する病気にかかったことがある人
上記に当てはまる場合でも、禁煙をしたり、専門医の指導を受けることでピルの服薬が可能な場合もあるので、まずは医師に相談してみましょう。
参考:
日本産婦人科学会編 OC・LEPガイドライン 2020年度版
医師監修:
医師 佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医