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運を動かす「運動」でポジティブに! AYAが女性をエンパワーメントするワケ。

Story 2024.3.15
概要
今回お話を伺ったのは、フィットネスプロデューサー・フィットネスモデルのAYAさん。メディアに多数出演する傍ら、2023年11月には女性の健康課題にアプローチする「フェムケア」のための「最高のフェムトレ」も上梓。女性をエンパワーメントする活動を続けるAYAさんの根底にある思いや考えとは。

運動の楽しさをシェアしたい、いいものをシェアしたい。それが原点。

――フィットネスインストラクター、フィットネスプロデューサー、フィットネスモデルと、たくさんの肩書を持たれておりますが、もともとはどのようなキャリアビジョンを描いていらっしゃいましたか?

運動に携わるお仕事がしたいという気持ちが物心ついた頃からあり、体育の先生になることをずっと自分の将来のビジョンとして描いていました。「自分の大好きな運動を広めたい」という思いがあり、それがイコール体育の先生だと考えていたのですが、進路指導で運動をとりまくお仕事にも色々あることを知りました。

それからよく調べていくと、フィットネスインストラクターという職業のほうが、小さい子からおじいちゃんおばあちゃんまで、老若男女、様々な年齢層の方に接することができると知り、「そっちがいい!」となりました。少しずつフィットネスインストラクターとしての道を今に至るまで歩んできたといいますか。

――幅広い活動をするモチベーションはどんなところにありますか?

私の最終的なゴールというか夢であり目標であるのが、“日本総フィットネス化”。運動でよりみなさんを豊かにしていく、運動によってもっとみなさんをポジティブな方向に導く、運動を広めたい、という使命感に突き動かされています。

まだ壁は厚いけど、衣食住が人間になくてはならないもののように、運動もなくてはならない位置づけになってほしい。そういう文化を構築することを実現したいという思いがモチベーションであり、活動の幅を広げていく上での自分にとってのスローガンです。

――2022年に、新しいコンセプトのジム「Feelin’Good(フィーリングッド)」をプロデュースされましたね。

“日本総フィットネス化”という自分のスローガンを実現するために、ジムのコンセプトでも「マインドフルネス」「体」「食」とフィットネスを取り巻く大事な要素を発信して、色々な形でジャブを打っていけたらなと思っています。

脳がいろんなことを考えながら体だけトレーニングしても、幽体離脱のようなもので全然意味がない。本当に健康的な体でいる、いいフィットネスライフを送るために、マインドフルネスや瞑想を取り入れ、何事もやる気が起きないようなネガティブな気持ちにならないように睡眠の質をあげるなど、自分のライフスタイルを丸ごと見直す良いきっかけを与える、様々な形で“日本総フィットネス化”に向けて活動できたらなと思います。

写真:AYA公式インスタグラム 写真:AYA公式インスタグラム


気持ちさえポジティブでいられたら、人生やキャリアを重ねる上で感じる壁も、未来の自分をつくる良いきっかけにできる。

――キャリアを重ねていく上で何か壁を感じたことはありましたでしょうか?

今は女性専用ジムなどありますけど、トレーナーとしては色々な方々を教えないといけないんですよね。私もいきなりこういう「AYA」ではなかったので、駆け出しの頃は今のジェンダーギャップじゃないですけど、女性だから、という苦労はありました。「女性より男性のほうが強い」という固定概念が昔は強かったですし。

――そうだったのですね。

でも、自分が男性も対等に指導できるように、当然のようにリスペクトされるような、老若男女、誰も文句が言えないくらい説得力のあるパフォーマンスと体で圧倒的な指導者になるんだ!という気持ちが壁を乗り越える原動力になって、こういう「AYA」を形成することができたので、(壁を感じたことが)いいきっかけだったのかなと今となっては思います。

写真:AYA公式インスタグラム 写真:AYA公式インスタグラム


――そのような苦労は、20代に一番感じていましたか?それとも30代に入ってからも?

20代後半から30代前半ぐらいですかね。でも男性もやっぱり学びたいわけで。AYAさんが言うんだからしょうがないよね、って納得してもらえて、あの人に習いたいと思ってもらえるような自分の作り方にすごくこだわって、ちょっとずつ今の自分を構築してきました。

――性別を超えてプロフェッショナルとして認めてもらうためには、普通のことが当たり前にできるレベルではなく、その一歩上を目指し、達成していかないといけない。

そうですね。お客様の底上げをしていく仕事なので、お客様と同じレベルではダメ。お客様のレベルが上がったら私も成長していかないと。(レベルの)距離が縮まれば縮まるほどリスペクトがなくなってくるんですよね。お客様とともに成長させてもらっています。

――これから人生を切り開いていくAYAさんに続く世代へ、どんなことを伝えたいですか?

こんな世の中なので、いやだなあとか、ストレスだなあとか感じたりして「陰」になるのではなく、そうなりそうだなと思ったら体を動かしてみてほしいかな。苦しいことも結局運動でポジティブシンキングになる。運動って「運」を動かすと書いて「運動」。私も運動で運を動かしてきたひとりなので、体も変わっていくけど、気持ちも変わっていくんですよね。病は気からじゃないですけど、気持ちがしっかりしていれば、気持ちさえポジティブになれたら、いろんな物事も運も、よいほうに動いていく。運動で運を動かしていただきたいなって思います。

女性のエンパワーメント、そして 女性の健康課題を解決するフェムケアへの取り組み。

写真:AYA公式インスタグラム 写真:AYA公式インスタグラム


――2022年に「国際女性デー表彰式|HAPPY WOMAN AWARD 2022 for SDGs」(主催:HAPPY WOMAN実行委員会)で個人部門を受賞されています。女性をエンパワーメントしていると評価されていることにどのような感想をお持ちでいらっしゃいますか?

「女性=強くある」って、あまりイメージがないかもしれませんが、固定概念を取り去った時に強い女性がいっぱいいてもいいじゃん、って思います。体を動かして、「できた!やれた!」という達成感があると、その成功体験が人生に自信をつけていき、人をポジティブに導いていきますよね。ポジティブになれて考え方や性格を変えるパワーを運動が持っているのではないかと思っています。

私のやっていることが自然と女性をエンパワーメントしていると思ってくださっていれば率直にうれしいですし、女性をエンパワーメントする、もっともっとアクティブな強い女性を増やす活動は引き続きやっていきたいですが、男子だから女子だからとか区別なく、男性に対しても女性同様の情報発信をしていけたらなと思っています。

――「最高のフェムトレ」という本も上梓されました。背景や経緯を教えてください。

フェムテック産業に携わるまでは、妊娠や出産した人のためのもの、というイメージが実はありました。でも本でご一緒した山口明美先生から、出産した人がみんな尿漏れを起こすとかそういう悩みをもっているわけではなく、環境がそうさせている。世の中の進化に伴って人間の活動量が減っている中で、若い方の尿漏れが増えていると教えてもらって。

――若い方の尿漏れ、知りませんでした!

10代、20代でも骨盤底筋のゆるみのせいで尿漏れを起こしちゃう。体育の授業で運動すると尿漏れしちゃって、恥ずかしいから保健室行くという子がいると知ってびっくりしました。トレーニングができている、運動ができているのは、実はすごく幸せなこと。骨盤底筋が当たり前のようにしっかりあるから運動ができているありがたさを感じました。

「AYAさんが、運動しないといけない、運動大事だよって言っているのは、よくわかります。だけど運動したくてもできないんだよ、だって走った瞬間に尿漏れちゃうんだもん。じゃあオムツつけて運動しろってこと?」って。運動しなきゃいけないとわかっている手前の悩みを何か解決してあげられる方法はないかな、そこだったら私が力になれると思い、それならフェムテックに私も携わっていいのかな、と。そういう人たちを救ってあげることで、さらに運動に引き込む作戦でもあるというか(笑)。

――すべては「日本総フィットネス化」のために!つながりました。

そんな悩みを抱えている方がたくさんいるということはノーマークでした。臓器を支える大事な筋肉だということも勉強すればするほど、めっちゃ大事じゃんと理解して。腕の筋肉みたいに見えていないから気づかないけど、見えてないからこそイメージで鍛えていかないといけないっていうのがありますね。

――イメージで鍛えるのは難しいですね。

明日は我が身じゃないけど、骨盤底筋のゆるみは環境がそうさせてしまっているというところがあって、フェム体操、骨盤底筋にしっかりアプローチする体操をしていくことをイメージしやすいように工夫して本にまとめました。

――フェムテックは色々なアイテムが登場してきていますが、注目されているアイテムは何ですか?

私がずっと使っているのは、膣ケアのジェルパック。膣は第二の口と呼ばれている場所なんです。本当に肌をキレイにしたいのであれば膣をちゃんとケア、大事にする。トイレでもゴシゴシ拭くんじゃなくてトントン拭き。膣との向き合い方を変えると肌も変わってくる。ジェルパックはお風呂のときに手間なく、簡単にルーティンに組み込める意味でもおすすめのひとつです。

――運動もそうですが、自分の健康やQOL向上のためには、不調を感じてから初めてケアするのではなく、もっと自分の体に関心を持ち選択肢を知るということが本当に大切ですね。


AYA
1984年生まれ。 兵庫県出身。フィットネスプロデューサー/フィットネスモデル。
体育系大学を卒業後、フィットネス業界に飛び込み“最高のトレーニング”を目指して AYA オリジナルのメソッドを考案。 体への意識が高い著名人たちのボディープロデュースを男女問わず数多く手がける一方、フィットネス・モデルとしても 活動。広告、TV、ラジオ、雑誌、WEB やイベントなど幅広いメディアに多数出演。様々なジャンルのクライアントが信頼を 寄せている。2023年12月にフィットライフジム「Feelin’ Good」(フィーリングッド)を虎ノ門にオープン。『おうち de シェイプ AYA トレ 100』(講談社)など著書多数。

Instagram @aya_fitness
オフィシャルブログ AYA’s Functional LIFE

聞き手:佐藤明子

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