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【どうする?子宮筋腫】選択肢を知る・持つこと ー 声を大にして伝えたい、オトナ女子の座談会

Think 2023.10.17

概要

女性の2~3人に1人はもっているといわれる子宮筋腫。良性の腫瘍といえど、診断されると不安になるもの。放置する? 対処する? 先人たちはどうしていたのでしょう。HERDAYS編集部がアラフィフ女性と座談会を開催しました。

【座談会参加者】
Aさん : 化粧品会社勤務、独身 48歳。40代前半で子宮筋腫により子宮全摘出。
Bさん : メディア勤務、既婚(子ども1人) 49歳。30代後半で子宮筋腫により子宮全摘出。
Cさん : コンサルティング会社勤務、独身 49歳。婦人科系の既往歴はなし。

子宮筋腫とは?
働き盛りの20代〜30代、その症状に職場で大いに困る。

子宮筋腫とは良性腫瘍で、若年層から高齢層まで幅広い世代に見られる疾患です。自覚症状が出にくいことから、定期検診で見つかるまで気づかない方が多いようです。月経痛や貧血に限らず、過多月経、過長月経といった症状があり、筋腫が大きくなると頻尿、排尿困難、便秘、腰痛なども生じます。良性腫瘍とはいえ、不妊や流産・早産の原因に繋がるとも言われているため注視が必要です。※1

Aさん

私とBさんは子宮筋腫に悩まされてきたね。二人とも最終的には手術で摘出したけれど。最初、何か予兆はあった?

Bさん

予兆なんて全然なかった。私は20代前半で結婚・妊娠したけれど、妊娠したときに初めてわかったの。子宮筋腫があるって。筋腫がありながらの妊娠だったせいか、切迫流産を2回繰り返して、入院してって感じで、出産に関してもネガティブなイメージが強くなったかな。辛かったし。

Aさん

激務もあっただろうけど、子宮筋腫が影響した可能性もあるんだね。私は、生理の出血量が多くなっていたんだけど、違和感までは感じてなくて、会社の健康診断で子宮筋腫を診断されて初めてその存在を知って驚いた。Cさんは、子宮筋腫、もってなかったよね?

Cさん

ない。病気だよね?

Aさん

良性の腫瘍だけれど、女性の3人に1人はもっているといわれている。

Cさん

私は婦人科系、健康診断で引っかかったことがないんだよね。

Bさん

素晴らしい!

Cさん

子宮筋腫をもっていると、どんな症状が出るの?

Bさん

生理のときの出血量や痛みがひどいの。何時間もトイレに行けないときもあるじゃない? 会議とか外で張番したり。ずっとトイレに行けないかもしれない、というような場面もあったりするから、目立たないような黒っぽい洋服を着たり。ヘリで3時間フライトして戻ってきたときに、タンポンを入れて夜用のナプキンも使ってたんだけど、それでも漏れてシートを汚しちゃって。タクシーでも、そんなことがあったかな。

Aさん

わかる。スーパータンポンと夜用ナプキンを使っても30分もたないから、出血がおさまるまで出社できないとか。出張や長距離移動のときは生きた心地がしなかった。

Bさん

あとは、便意がきたときにキーンってすごい痛みがきて。筋腫のせいかわからないけど。臓器がぶつかるのかな? よくわかんないけど痛くって。

Aさん

私は、子宮筋腫を診断されたときはまだ数センチ程度で経過観察だったけど、数年で内視鏡手術では対処できないぐらい大きくなっちゃって。仰向けに寝ているときでもお腹に「何かある」のがわかるほどだった。



子宮筋腫と向き合い、最終的には手術で解決。
でも他の選択肢もあったかも。

null写真:Unsplash

Aさん

最初に診断されたときの選択肢としては、ピルを飲んで筋腫を大きくしないようにするか、小さいうちに手術をして取るか。でも手術をしても再発する可能性はあるという説明を受けて。ピルもよくわからないし、手術はこわいし、ネットで調べまくって漢方薬を有名なクリニックで煎じてもらったりもした。Bさんは何か対処した?

Bさん

何にも。子どもが産まれてからは病院行くのも大変で「治療しよう」って感じでもなかったし。若いうちから、内科に行くみたいな感覚で婦人科に通う文化があった方がいいなと思うよー。若い頃から婦人科に通う文化があったら、もっと早く気付くことができて、治療できただろうなと思う。

Aさん

手術はいつしたんだっけ?

Bさん

38歳のとき。「もう子どもを産むとかはないなあ」と考えたときに、こんなに辛いことがあと10年も続くのだとしたら「もういらない」と思って。

Aさん

婦人科を受診したときに、ピルは勧められなかった?

Bさん

教えてもらってたらよかったなって思う。生理の辛さも抑えられると教えてもらっていたら、私、もしかしたら子宮を取らなかったかもしれないなあって。だって、ピルを飲めば生理が楽になるし、月経困難症も抑えられるわけでしょ? 選択肢として教えてもらいたかったな。

Aさん

私は、先生にピルを勧められたときに「それってどんな薬ですか?」と具体的に聞けばよかったと思ってる。聞き流しちゃって、結局は手術で子宮全摘するしか選択肢がない状態にしてしまった。

Cさん

それって飲み薬? 生理が来なくなるなんてことができるの?

Aさん

出血はするんだけど排卵を抑えてくれるから、量がすごく少なくなる。

Bさん

来なくなるんだと思ってた、知らなかった!

Cさん

自然のものをコントロールできちゃうのはちょっとこわい。

Aさん

気持ちはわかる。だけど私も最近ピルについて勉強する機会があって。ちゃんと理解できれば、普通に選択肢としてあり得ると思うよ。

Cさん

自分が知らないだけだよね。いろんな薬を飲んでるもんね。

Bさん

だからもっと教えてもらいたかったな。若いうちからピルの知識に触れるとか、啓蒙が大事よね。



次は更年期。「女性特有」の課題にしないでオープンに。

null写真:Unsplash

Bさん

Cさんは比較的生理が順調そうだけど、PMSとかはない?

Cさん

PMSって例えば?

Aさん

生理前になるとちょっと不安定になったり・・・。

Cさん

それはね・・・ある、イライラする。

Aさん

自覚症状がある?

Cさん

よくよく考えると生理の前だったりね。更年期なのかなって思うぐらい体調が悪かったり、イライラしたり。生理はもう最近アレ(閉経に近い)だけど、次は更年期障害なのかな?と身構えてる。

Aさん

やっと生理の悩みから解放されたと思っても更年期がきちゃうからね、ホント嫌になっちゃう。

Cさん

先日、テレビのドキュメンタリーで更年期障害について特集していたんだけど、そんなにひどいものだと知らなかったから驚いた。仕事もできないぐらいの症状の人がいても、症状が千差万別すぎて、なかなかみんな原因にたどり着けずに悩んでる。忙しいからイライラしてるのか、更年期のせいなのか、自分のことなのにわからない恐怖。

Bさん

私の職場では、更年期障害とかPMSでも生理休暇が取れるように制度改正しようという流れになってる。「この日しんどくなるから休みます」みたいなことは私たちの世代の職場ではできなかった。前はね。でもこれからはPMSとか更年期障害でも生理休暇を取れるようにしようって。

Cさん

知らないって怖いことで。無言でハラスメントしている可能性があるよね。私はそんなにひどいってわからなくて、単に「この人毎月休んでる」とか「こんなに忙しいのに休みやがって」とか思うかもしれない。「自分はちょっと体調が悪くても頑張ってるのに」とか、比較しようとしちゃう。女性特有だからかえって言いづらい、男性上司だと言いにくい、とかさ。わかんないけど男性もそういうのがあるなら、お互いにオープンにするのがいいよね。男性も実はこういう症状で悩んでるって。

Aさん

男性の更年期もあるっていうしね。



しんどさは「我慢する」のではなく、
選択肢を知り、対処することでQOLを上げよう。


出典:Unsplash写真:Unsplash

Aさん

シスターフッドとして、若い世代にこれだけは伝えたいとかある?

Bさん

しんどいのを耐えるんじゃなくて、薬での処方を検討するとか、病院に行くとか、自分の体調をコントロールして、我慢しなくてもちゃんと生活が送れるようにしたほうがいい。婦人科の先生にみせるの嫌だなと思うかもしれないけど、自分のQOLが上がるじゃない? 今まで、薬を飲まずにいたことがアウトプット低下の原因になっていたのだとしたら、ちゃんと病院のお世話になって、今まで以上のクオリティの仕事ができたほうが絶対いいなと思う。会社としてもそっちのほうがいい。私の職場では、生理休暇をとって身体を休めるだけじゃなくて、「しんどくなったら病院に行ってください」、「ちゃんと治療をして休まなくてもいい身体づくりをしてください」と呼びかけるようにしてる。

Aさん

そうだね、生理休暇をあげるからつらかったら休んでね、じゃなく。

Bさん

つらいから休むんじゃなく、休んでもいいけど、病院に行ってちゃんと自分の体を知ってコントロールする。生理は辛くて我慢しなきゃいけないもの、耐えるものじゃなく、そこはコントロールしましょうね、みたいなことを下の世代に伝えていかないとね。会社側からしても「生理でしんどいから休みます」、「生理でしんどいからアウトプットさがります」とか、損失になるでしょう? だったら体のメンテナンスをしようという風潮を作っていきたいね。

Cさん

そういったことを、私たちアラフィフ女性が黙っていないで、若い世代に積極的に伝えていくことが大切なんだろうね。



※1 :参照 日本婦人科腫瘍学会 

※この記事に記載された症状や治療法は、あくまでも個人の体験談であり、症状を説明したり治療を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。

取材、執筆 : 佐藤明子(HERDAYS編集部)

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