ピルを服薬している間は、他の薬との飲み合わせに注意する必要があります。
併用できない薬がなにか気になる方も多いはず。しっかりと薬の種類を確認することを心がけましょう。
ピルと併用できない薬の種類
ピル服薬中に他の薬を併用すると、ピルの副作用が増加したり、薬の効果が下がったりしてしまう場合があります。
心配な場合は医師に相談し、飲み合わせが可能かどうかの指導を受けましょう。
ピル服薬中に使用できない薬には以下のような種類があります。
C型肝炎の治療薬(ヴィキラックス配合錠)
てんかんの治療薬(フェニトイン、カルバマゼピンなど)
結核の治療薬(リファンピシン)
セント・ジョーンズ・ワート(セイヨウオトギリソウ、SJW)
サプリメントや食品にも注意
ピル服薬中は薬はもちろん、サプリメントや食品の飲み合わせにも注意が必要です。
ピル服薬中に注意したいものの一部に、アルコールやグレープフルーツ、カフェインなどが挙げられます。
サプリメントは、セイヨウオトギリソウが含まれているものは避けましょう。
アルコールはピルと同じく肝臓で消化されるため、ピルの分解が遅れ、ピルの血中濃度の上昇に伴う副作用が現れる可能性があるといわれています。
アルコールで酔い、嘔吐してしまった場合はピルの効果が減少してしまう可能性もあるので、注意しましょう。
グレープフルーツは一見ヘルシーな食品ですが、果汁に含まれる成分フラノクマリンが、ピルの血中濃度を増加させてしまいます。
それにより副作用が強く出てしまう可能性があります。
ピル服薬中にグレープフルーツジュースなどを飲むのは避けましょう。
またピル服薬中にカフェインを摂取すると、ピルの効果を増強したり副作用が現れやすくなる可能性があります。
ピル服薬中はできるだけカフェインを含む飲料、食品は避けましょう。
参考:
ファボワール錠21_28 富士製薬工業株式会社
参考:
マーベロン21、28添付文書
医師監修:
医師 佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医