ピルは何歳まで服薬できるのか、リスクはあるのか気になる方も多いはず。
ピルは生理が始まってから閉経するまでの間服薬が可能な薬でが、40歳以上では体調によりメリットとリスクを十分に検討する必要があります。

【h2】ピルの服薬可能期間は? ピルは生理が始まった10〜12歳頃から閉経するまでの期間、服薬が可能です。
しかし、40歳以上になると、ピルの服薬に伴う血栓症や心筋梗塞などののリスクが上昇します。
一般に、血栓症のリスクは加齢により上昇しますが、ピルを内服することでさらにリスクが上昇するためです。

40歳以上になると、ピルが血管障害のリスクを増加させます。
そのため、40歳以降のピル服薬は慎重投与に分類されていて、40歳以下の方と比べるとより気をつけながら服薬する必要があります。
また、閉経した場合や閉経前であっても50歳以上になるとピルは服薬できません。

【h2】ピルの服薬に代わる薬や避妊方法は? 40歳以上になったら、ピル以外の薬や避妊方法も検討してみると良いでしょう。
目的によって選択肢はさまざまですが、ピル以外にも手術療法やジエノゲスト、POP(低用量ディナゲスト)、ミレーナ、子宮鏡下子宮内膜焼灼術、偽閉経療法、子宮内避妊リング(IUD)などの方法があります。

ピルの服薬期間や血栓症の心配がある方は、医師に相談して指導を受けましょう。

参考:低用量経口避妊薬の使用に関するガイドライン (改訂版)

医師監修:
医師　佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定　生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定　産婦人科専門医