産後に低用量ピルの服薬を検討している方や、服薬の再開を検討している方もいらっしゃるでしょう。
授乳中にピルを服薬すると、母乳中にピルの成分が乳児に移行する可能性がありますが、長期的に乳児に影響が出るかどうかは分かっていません。
授乳しているかどうかで服薬できるタイミングが異なる
授乳をしている方は、授乳をしていない方に比べて血栓症のリスクが高くなるとされています。
そのため、授乳しているかどうかで産後にピルを服薬できるタイミングは異なります。
授乳をしている場合は、産後半年が経過するまではピルの服薬を控えた方が良いとされています。
授乳をしていない場合は、血栓症の危険因子がなければ産後約21日以降にピルを服薬可能であるとされています。
ただし、いずれの場合も医師の指示にしたがって服薬再開してください。
産後にピルを服薬する場合は医師に相談を
産後や授乳中にピルの服薬を検討している場合は、必ず医師に相談してから服薬するようにしましょう。
参考文献:
日本産婦人科学会編 OC・LEPガイドライン 2020年度版
医師監修:
医師 佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医