喫煙者や肥満症の方、35歳以上の方など、血栓症リスクが高い方は低用量ピルの服薬ができません。
しかし、低用量ピルが飲めない方でも他の選択肢がいくつか存在します。
低用量ピルが飲めない場合の対処法
低用量ピルが飲めない方でも、ミニピルや子宮内黄体ホルモン放出システムなどを選択できる場合があります。
ミニピル
ミニピルとは、プロゲステロンのみを含んだホルモン剤です。
低用量ピルに含まれているエストロゲンを含まないため、低用量ピルを飲めないとされている方でも医師の指示のもとで服薬可能な場合があります。
欧米諸国や海外では普及していますが、現在の日本では未認可のため、保険適用外の自費診療での処方となります。
子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)
子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)は子宮内避妊器具のひとつで、避妊目的で使用します。
挿入後は黄体ホルモンが持続的に放出され、約5年間効果が継続します。
まずは医師に相談を
ピルや避妊方法にはさまざまな種類があり、それぞれ特徴も異なるため、目的に応じて選ぶことが重要です。
ピルやその他の避妊方法を検討している方は、まずは医師に相談してみましょう。
参考:日本産婦人科学会編 産婦産婦人科診療ガイドライン―婦人科外来編2020版
医師監修:
医師 佐藤琢磨先生
日本生殖医学会認定 生殖医療専門医
日本産科婦人科学会認定 産婦人科専門医